Smoking Cessation禁煙外来
禁煙外来とは
アドバイスや応援、禁煙補助薬の処方などを行い、禁煙したい人のサポートを行う外来です。
喫煙による疾病を治療したり、評価したりするものではありません。
あくまでも禁煙のサポートであり、患者様の強い意志が必要不可欠です。
耳鼻科で禁煙外来を行う意義
タバコが原因となる病気というと、多くの方が肺癌や、慢性呼吸器疾患などの病気を連想されると思いますが、その他にも多くの疾患と関連し、耳鼻科の病気についても同様です。
もともと、耳鼻科とは上気道(気管より手前の空気の通り道)を扱う診療科です。口腔、咽頭、喉頭はもちろん、鼻腔や副鼻腔も上気道、耳についても中耳は上気道とつながっています。つまり耳鼻科の診療範囲はほとんどがタバコの煙の通り道なのです。そのため喫煙は耳鼻科領域の多くの症状の原因となり、喉頭癌などの耳鼻科領域の癌の大きなリスクファクターとなります。
具体的には鼻づまり、味覚低下、嗅覚低下、咽頭痛、痰がらみ、声がれ、喉の違和感や、時に耳痛や中耳炎などの原因となり、咽頭癌や喉頭癌になれば命に関わり、たとえ治っても声を失ったり、口から食事がとれなくなる可能性もあり、生活の質が低下します。
逆をいえば、特別治療を行わなくて禁煙するだけでもいやな症状から解放され、将来かかる重病を回避できる可能性があるということです。
耳鼻科で禁煙外来を行っているところはあまり多くありませんが、耳鼻科医として禁煙を勧める義務があると考えています。